福岡市城南区の古本屋をお探しの方へ

この度はお忙しいところ、あまりおめでたいとは言えない場面で買い取りしていただきましてありがとうございました。買い取りしていただいた内容をご覧になってお気づきかと思いますが、私の主人は医者でございました。とても研究熱心でもっと生きて今後の医学が発展していくのを見ていたかったことと思います。常日頃「私が死んだら棺の中に論文を入れておいてくれ。」なんて笑ってもいました。主人はできる事を精一杯し、旅立っていったと思います。私もやっと気持ちの整理がつきました。私も心から送ってあげられるという、上手く言い表せませんが凛とした気持ちです。さすがに夫の部屋から出てくるものは思い出深いものばかりで一旦思い出に浸ってしまうとすぐ１日が終わってしまいます。やっとのことで残りは大量の書物です。私は特に医療に従事していたわけではないので全く内容がわかりません。そして量も量なので運び出してどなたかに見ていただくこともできません。娘に相談したところ、インターネットで調べてくれたようで今回のご縁となりました。 私はパソコンなど使ったこともないですし、このような出張買取というのも大変不安でしたがわからないことはご丁寧にご説明いただき感謝しています。最後に１冊若い頃主人がよく読んでいました読み物があり、私も一緒に読んでいた読み物でしたので手にとってじっと見ていたら「どうされましたか？」と声をおかけいただきましたね。「全てお売りいただく気持ちでご連絡いただいたと思います。でも思い出の詰まった１冊でしたら是非持っておかれたらどうですか？」思わず涙ぐんでしまいさぞかし困られたことと思いますが、あの時お声がけいただいて本当によかったと感謝の気持ちでいっぱいです。現在思い出として棚に飾っております。買取のお値段については申し訳ないのですが、初めてでしたので比較というものができません。しかし娘がびっくりしていたのできっとお高いのでしょうね。経年劣化はないとはいえ、分野も偏っていましたし、もしかしたら買い取っていただけないかもと思っていたもので。書物を書物として大切にされていることに好感を持ちました、夫もよろこんでくれていると思います。